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手足口病

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1 手足口病とは

 夏に多くみられる病気で、病名のとおり、手(手のひら)や足(足の裏)や口(口の粘膜)に水ほうができます。この病気の原因は、主としてコクサッキーA群ウイルス、エンテロウイルス71型などです。

 手足口病にかかった人の、咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによって感染する場合(飛まつ感染)と、やぶれた水ほうや便に排泄されたウイルスが、手を介して口や眼の粘膜から感染する場合(経口・接触感染)があります。ウイルスの感染力は症状が現れてから最初の1週間が最も強いですが、便へのウイルス排泄は症状がなくなってからも2~4週間継続します。人以外の動物から感染することはありません。
 

2 症状

 ウイルスに感染して3~5日後に発熱、のどの痛みなどの症状が現れます。発熱はそれほど高熱でなく、通常は38度以下です。発熱して2日ほど経過して、手のひら、足の裏、口の中や唇に2~3mmの水ぶくれ様発しんが現れます。口の中にできた発疹による痛みで、食事が十分に摂れなくなることもあります。発疹は1週間から10日して自然に消えます。ごく稀に、髄膜炎や脳炎といった頭の病気や、心筋炎という心臓の病気を生じることがあります。
 

3 治療

 手足口病に対しての特別な治療はありません。発熱や口の痛みを抑えるために、解熱鎮痛剤が使われることがあります。口の中の痛みによって十分な水分・食事が摂れなくなった場合には、点滴による水分補給が必要な場合があります。手足口病のワクチンはありません。
 

4 予防のポイント

 予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。 
 

 

5 RSウイルス感染症の解説(関連サイトへのリンク)