Top > インフルエンザの概要
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インフルエンザはインフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。通常のかぜに比べ全身症状が強く出やすいことが特徴です。
インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型がありますが、C型は流行が起こりにくいとされています。
近年、国内で流行しているのは、AH3亜型(いわゆる香港型)、AH1pdm09(2009年に流行した、いわゆる新型インフルエンザ)、B型の3種類です。
感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだり「飛まつ感染」、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすること「接触感染」によって感染します。
1日~3日の潜伏期間があります。その後、38℃以上の発熱、頭痛、咳(せき)、咽頭痛、鼻水、筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。おう吐や下痢など消化器症状が見られる場合もあり、子ども、高齢の人、免疫力の低下している人などでは重症化し肺炎や脳炎になることがあります。
治療は症状に応じた対症療法が中心ですが、オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)、ペラミビル(商品名:ラピアクタ)、ラニナミビル(商品名:イナビル)、アマンタジン(商品名:シンメトレル等)などの抗インフルエンザウイルス薬も使用されます。治療については、病状や経過(特に症状がではじめてからの時間)を考慮して医師が判断しています。
予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。 重症化を防ぐためにはインフルエンザワクチンの接種が有効です。合併症の1つである肺炎の予防には肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。
なお、急な発熱や咳、くしゃみなどインフルエンザが疑われる症状がある場合、周囲に感染が広がらないようにマスクを着用し、咳エチケットを心がけましょう。